平成16年2月26日

第1回蔵前ベンチャー相談室懇談会開催される

 昨年10月に蔵前工業会の中の正式な機関として設立された、蔵前ベンチャー相談室が主催する初めての、ベンチャーに関心をもつ会員の為の懇談会が2月23日(月)に東京工業大学内の百年記念館フェライト記念会議室にて催されました。当日は平日の午後4時からの開催にもかかわらず総勢85名もの参加者で会場は満員の大盛況でした。

 最初に稲生室長(37機械)から、室長に指名されて改めて、東工大関係者の中に如何に多くのベンチャー企業家と、起業家の方々を温かく育てようという志を持った方々が沢山いらっしゃるかを知った。今日までの皆様のご苦労と成果を大切にし、更に加速する為に、柔らかいネットワーク組織でベンチャーを志す仲間を支えて行きたい。ボランティアでサポーターになって下さるという相談員が既に21名も名乗りを挙げてもらっている。相談室の運営委員や相談員は常に貢献する気持ちを持ち、サポーターに徹し、起業家の方々が表に立てるよう黒子に徹していく。本日のこの場をベンチャーに関心ある人達にとって

それぞれにネットワークの糸を張り巡らせるチャンスの場としても活用して欲しい旨の発言が有りました。

 続いて事務局より相談室発足の経緯や運営方法についての説明の後、当日出席されている相談員の紹介、また大学側で東工大発ベンチャーの育成に携わっている産学連携推進本部/理工学振興会のスタッフの紹介へと進みました。

 講演会にてはベンチャー企業家として活躍中の白山工業鰍フ吉田社長(51年機械物理)より「会社設立後の企業経営の実際と今後の成長計画」と題して、ご自分の会社設立までの経緯、その後の会社運営の苦労話と成功への秘訣、今後の計画等についての話がありました。社内向けの資料をそのまま提示されるなどご自分の事業内容について社外秘になるようなお話まで披瀝してくださいました。会社運営においてお金をどう回すか、技術上の問題点よりもむしろマーケッティング、ファンディング、ファイナンス、組織と人、といった面が経営上のポイントであるとの指摘がありました。また最後には成功する条件としてドラッカーの「経営者の条件」から(1)時間の管理、(2)外部の世界に対する貢献、(3)強みを中心に据える、(4)優先順位を決定し優れた仕事が際立った成果を挙げるようにする、(5)成果を挙げるように意志決定を行なう、との5条件をあげて講演を締めくくられました。

会場内には感嘆の溜息や同感だとの声が溢れ、前半の会議は参加者全員が顔を紅潮させて次の懇親会場へと移動されたのが印象的でした。

 懇親会は学食の一部を仕切って行なわれ、この蔵前ベンチャー相談室の実質生みの親でもある大学のベンチャーラボラトリー長の中島先生よりベンチャー相談室に期待すること等のお話の後、産学連携本部長の下河辺副学長より乾杯の音頭をとっていただき懇親会が始まりました。会場の各所に懇談の輪ができ、用意した軽食がなくなったあとも話の輪はなくならず、理工学振興会専務理事の清水先生による中締め後にも未だ名刺交換をする人や、懇談をするグループが散見され、事務局を心配させるほどでした。

 このような懇談の場を是非定期的にやって欲しいという声が多く、その方向で運営委員会は検討する由との事です。

(関口報)